2019年5月7日火曜日

黒浜式土器 取掛西貝塚など

縄文土器学習 112

縄文土器を形式別に観察しています。
この記事では2019.05.17記事「黒浜式土器 若葉台遺跡など」に引き続き縄文前期黒浜式土器を観察します。

1 黒浜式土器(取掛西貝塚出土)の観察

黒浜式土器 船橋市取掛西貝塚出土 船橋市飛ノ台史跡公園博物館企画展(2019.02)展示

黒浜式土器 上半部拡大 船橋市取掛西貝塚出土 船橋市飛ノ台史跡公園博物館企画展(2019.02)展示

黒浜式土器 下半部拡大 船橋市取掛西貝塚出土 船橋市飛ノ台史跡公園博物館企画展(2019.02)展示

黒浜式土器 口縁部欠け部分 船橋市取掛西貝塚出土 船橋市飛ノ台史跡公園博物館企画展(2019.02)展示

表面に微細な穴(溝)が無数にあり、繊維が焼けて脱落した跡であると考えます。
模様のつけ方に丁寧さ、緻密さが感じられません。
口縁部欠け部分をみると表面付近は褐色ですが、内部は黒色であることが判ります。内部は土器焼成により繊維が炭化し、それが器外に出れないので、土が炭素の色に染まったと考えることができます。

2 黒浜式土器(ヲイノ作遺跡出土)の観察

黒浜式土器 八千代市ヲイノ作遺跡出土 八千代市立郷土博物館展示
繊維が焼けて脱落した跡と考えられる水平方向の筋(微細な溝)がいくつも観察できます。


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