2019年7月8日月曜日

縄文土器形式別遺跡数統計の仮集計

縄文土器学習 177

縄文土器形式別遺跡分布図作成のために、形式別遺跡統計を仮集計しました。

1 縄文土器形式等別出土遺跡数(仮集計)

千葉県 縄文土器形式等別出土遺跡数(仮集計)

千葉県 縄文土器形式等別出土遺跡数(仮集計)

2 感想
・出土遺跡数が多い土器形式を順番にリストアップすると次のようになります。
1 加曽利E 1251 (中期)
2 加曽利B 873 (後期)
3 堀之内 602 (後期)
4 阿玉台 527 (中期)
5 茅山 485 (早期)
6 黒浜 415 (前期)
7 安行 400 (晩期)
7 浮島 400 (前期)
9 諸磯 269 (前期)
10 田戸 221 (早期)
11 称名寺 220 (後期)
・その形式土器の出土遺跡が多いということは社会の空間領域が広がっていて、いわば社会が発展していた時期という大局観を得ることができます。縄文社会消長を考える上で特に興味深い時期である言えます。また遺構や出土物が多いのですから社会の様子が詳しくわかります。
上記11の土器形式学習は特別深める価値があると判りました。
・今年の1月2月に加曽利貝塚博物館で加曽利E式土器企画展が開催され、学習を深めることができましたが、結果として学習出発点でラッキーチャンスに巡り会えたことが回想できます。
・加曽利E、加曽利B、安行などの細分情報を今後詳しく集計する予定です。
・土器形式の存続年数とこの統計を対応させて、概略の社会消長分析ができないか、今後検討します。
・土器形式別分布図を全て作成し、比較することにします。

・出典となる私家版千葉県遺跡データベースはWEBで公開されていた千葉県「ふさの国文化財ナビゲーション」データを昨年秋にダウンロードし、それを元として調整・修正・図書情報等追記し、さらに位置情報を加えたものです。基本的ベースは千葉県行政情報ですが大幅に改変し更改していますので私家版千葉県遺跡データベースと称しています。(2019.07.08現在レコード数(遺跡数)20130)

・このような統計は見かけたことがありませんから、今後の土器学習上価値のある情報だと直観します。

3 時代別・時期別遺跡数(仮集計)

千葉県 時代別・時期別遺跡数(仮集計)

千葉県 時代別・時期別遺跡数(仮集計)
較正年代による各時期の年数(継続年数)をaとし、遺跡数をbとしたときb/aを算出して、時代別・時期別の人々の活動の濃さ(≒平均人口?)を検討したいと考えています。

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